日本酒の味わい方シリーズ② -日本酒は“銘柄”より“造り”で選ぶ-

お仕事・社会活動

-大人の日本酒の楽しみ方は、ラベルの奥にある-
日本酒を選ぶとき、多くの人は「有名な銘柄」や「産地」で選びがちです。もちろんそれも楽しいのですが、実は日本酒の本当の魅力は “造りの違い” にあります。造りを知ると、どの地域の酒でも深く味わえるようになり、「なんとなく選ぶ」から「自分の好みで選ぶ」へとレベルアップします。

■ 1. “純米”と“アル添”の違いを知る

まず押さえたいのが、原料の違い。
● 純米酒
原料:米・米麹・水のみ
味わい:米の旨みがしっかり、ふくよか
特徴:温度帯で味が変わりやすく、食中酒としても優秀
● アル添酒(本醸造など)
原料:米・米麹・水+醸造アルコール
味わい:軽やかでキレが良い
特徴:香りが立ちやすく、スッと飲める
どちらが“良い”ではなく、料理との相性や、その日の気分で選ぶのが大人の楽しみ方。

2. 精米歩合で味が変わる

米をどれだけ削るかで、味の方向性が大きく変わります。純米酒でスペックを比較すると、
● 純米酒
精米歩合:70〜60%前後
味:米の旨みが強い、しっかりした味わい
● 純米吟醸
精米歩合:60%以下
味:香りが華やか、飲みやすい
● 純米大吟醸
精米歩合:50%以下
味:雑味が少なく、繊細で上品
「大吟醸=高級」ではなく、“味の方向性が違う” と理解すると選びやすくなります。
同じ銘柄でも「精米歩合」によって、味わいと飲み心地が違ってきます。

3. 酵母の違いで香りが変わる

日本酒の香りは、酵母によって大きく変わります。
・フルーティーで華やか
・落ち着いた香り
・キレのある辛口
・旨みが広がるタイプ
同じ銘柄でも酵母が違えば、まったく別の表情になります。

4. 産地より“造り”を知ると世界が広がる

山形・新潟はもちろん素晴らしいけれど、最近は全国どこでもレベルが高い。だからこそ、「どこで造られたか」より「どう造られたか」を知ると、選択肢が一気に広がります。
・純米で米の旨みを味わう
・吟醸で香りを楽しむ
・アル添でキレを求める
・酵母で香りの個性を選ぶ
銘柄に頼らず、造りで選ぶと“自分の好み”が見えてきます。

まとめ

日本酒は、銘柄で選ぶ時代から、“造りで選ぶ時代” へ。造りを知ると、どんな酒でも楽しめるようになり、大人の日本酒時間がもっと豊かになります。

「日本酒の味わい方」は、シリーズでいろいろな視点から楽しみ方をご紹介していきます。